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- 1. 世界ではどのようなFIFAワールドカップ™を記念した貨幣が発行されているの?
- 2. めずらしい世界の貨幣を紹介して。
- 3. 世界の貨幣のデザインはどんなの?
- 4. 世界の記念貨幣を紹介して。
- 5. 貝のつく漢字について教えて。
- 6. 古代中国の貨幣を紹介して。
世界ではどのようなFIFAワールドカップを記念した貨幣が発行されているの?
FIFAワールドカップは国際サッカー連盟〔FIFA〕が主催するサッカー大会です。国または地域の代表として選出された選手のナショナルチームによる大会であり、大きなスポーツイベントであるため、世界の様々な国で記念貨幣が発行されています。
造幣博物館に展示されているFIFAワールドカップ記念貨幣をご紹介いたします。
2006FIFAワールドカップドイツ大会™記念貨幣
ドイツ 銀貨幣 | メキシコ 銀貨幣 |
ドイツ 金貨幣 | フランス 金貨幣 |
2002FIFAワールドカップ日本/韓国大会™記念貨幣
日本 銀貨幣 | 韓国 銀貨幣 |
日本 金貨幣 | 韓国 金貨幣 |
造幣博物館では、世界の貨幣のほかにも、日本の貨幣の移り変わり〔日本の貨幣の歴史〕や貨幣の造り方〔コインくんの旅〕を学ぶことができます。
ぜひ、遊びに来てくださいね。
くわしくは はくぶつかんへいこう!
めずらしい世界の貨幣
造幣博物館では、様々な世界の貨幣を展示しています。
ここでは、その中でもめずらしい貨幣を紹介します。
形のめずらしいもの
世界で発行されている貨幣の大部分は円形ですが、外国では次のような変わった形の貨幣もあります。
正方形型
マレーシア
1セント
ダイヤモンド型
パキスタン イスラム共和国
5パイサ
ホタテ貝型
モルジブ共和国
10ラーリ
六角形型
ミャンマー連邦
25ピア
多角形型
アルジェリア民主人民共和国
10ディナール
バイメタル貨幣
(2種類の金属を使用した貨幣)
フランス
10フラン
※フランスでは2002年1月1日からユーロ貨幣が使用されています。
孔のあいたもの
フィリピン
5サンチーモ
貨幣の中央に円い孔をあけたいわゆる「有孔貨幣」は外国でも採用している国がたくさんあります。
孔の形は今日では円形が常識ですが、孔の大きさについては、国によってそれぞれ違い、一定していません。
バハマ諸島
5ドル
ゴルフのホールイン図〔カップのところに穴があけられている。〕
変わった素材の貨幣
石や貝でできた貨幣もあります。
貝貨
古代中国の貨幣である貝貨は、貝殻やそれに似たものがその光沢と形状から珍しがられ、殷の時代(BC1400頃~BC1027)に貨幣として使われていました。
お金に関係した漢字には、貝がつくものがたくさんあるのはこのためです。お金に関わる漢字の秘密は、こちらの貝のつく漢字をごらんください。
ミクロネシア連邦
ヤップ島の石貨
太平洋のヤップ島で、半透明でヤップ島特有の石でできた貨幣が第2次世界大戦が始まるまで使われていました。
小さい石貨は、現在の貨幣と同じ様に使用されましたが、大きいものは持ち運びに適していなかったので移動させることはなく、所有権のみ変わりました。
なかには、直径3.5メートルにもなるものもあります。
ミクロネシア連邦ヤップ島の貝貨
蝶貝を磨き、やしの皮の縄の柄をつけた貨幣です。
造幣博物館では、世界の貨幣のほかにも、日本の貨幣の移り変わり〔日本の貨幣の歴史〕や貨幣の造り方〔コインくんの旅〕を学ぶことができます。
ぜひ、遊びに来てくださいね。
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世界の貨幣のデザイン
貨幣のデザインは生きた歴史であり、風俗史であり、また文化史です。どこの国でも、どのようにすればその国の特徴を一番表現できるかに苦心しています。
外国貨幣のデザインには「人物の肖像」「紋章」「イニシャル」「動物」「植物」等が多く用いられ、その範囲は非常に広いことがわかります。
アジアの貨幣
韓国、中国の貨幣は日本の貨幣によく似たものが見られます。貨幣には元首の肖像や紋章をデザインしたものが多いですが、動物や植物もよく登場し、インドや東南アジアの貨幣には虎やライオンもよく見られます。
また、中東の国々では、月や星のデザインもよく用いられています。
デザイン:稲
韓国
50ウォン
デザイン:虎
インド
2ルピー
デザイン:
回教徒のシンボルである
聖なる三日月と星
パキスタン・イスラム共和国
10パイサ
オセアニアの貨幣
オーストラリア、ニュージーランドなどは、イギリス連邦国でイギリスの女王の肖像が使われています。
また、裏は鳥や魚やカンガルーなど独特の模様が見られます。
デザイン:エリマキトカゲ
オーストラリア
2セント
デザイン:カンガルー
オーストラリア
50セント
デザイン:キウィ
ニュージーランド
1ドル
アフリカの貨幣
アフリカ諸国には、イギリスやフランスなどから独立した国が多く、これらの国の影響が見られます。
デザイン:
国鳥(ブルー・クレイン)
南アフリカ共和国
5セント
デザイン:クードゥー
南アフリカ共和国
2ランド
デザイン:カカオ豆
ガーナ
10セディ
ヨーロッパの貨幣
ヨーロッパの貨幣は、イギリスをはじめ古い歴史と伝統をもった国が多く、元首の肖像や紋章、王冠などのデザインがよく見られます。
デザイン:王冠
デンマーク王国
50エーレ
デザイン:紋章
オーストリア
100シリング
※オーストリアでは2002年1月1日からユーロ貨幣が使用されています。
デザイン:エリザベス2世
英国
5ポンド
2002年初めから、ヨーロッパで単一通貨のユーロが採用されています。貨幣の片面には共通のデザインが描かれ、もう一方の面には各国が選んだ独自のデザインが施されています。(2014.1.1現在 ユーロ導入国18カ国)
デザイン:詩人ダンテの肖像
イタリア
2ユーロ
デザイン:木と六角形と
フランスのモットー
「自由、平等、友愛」
フランス
2ユーロ
デザイン:雄牛に姿を変えた
ゼウスに
連れ去られる
エウロパ〔ギリシア神話〕
ギリシア
2ユーロ
北アメリカの貨幣
北アメリカの貨幣には、鷹、自由の女神、大統領の肖像がよく使われます。カナダは、ドルが単位ですが、イギリス女王の肖像が使われ、裏には楓や大鹿などが描かれています。
中南米諸国の貨幣は、スペインやイギリスの貨幣に似たものが多く見られます。
デザイン:自由の女神
アメリカ合衆国
1ドル
デザイン:大鹿
カナダ
25セント
デザイン:蛇をくわえたワシ
メキシコ合衆国
5ペソ
南アメリカの貨幣
南アメリカの貨幣には、紋章のほか、英雄や愛国者の肖像が見られます。
デザイン:コンドル
(はげたかの一種)
チリ共和国
10エスクード
デザイン:
建国の父・ドゥアルテの肖像
ドミニカ共和国
1ペソ
デザイン:ナスカの地上絵
ペルー共和国
5ソル
造幣博物館では、世界の貨幣のほかにも、日本の貨幣の移り変わり〔日本の貨幣の歴史〕や貨幣の造り方〔コインくんの旅〕を学ぶことができます。
ぜひ、遊びに来てくださいね。
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世界の記念貨幣
みなさん、記念貨幣ってなにか知っていますか?日本では、国民みんなでお祝いするような国家的行事があったとき、それを記念して特別に記念貨幣を発行しています。
では、他の国ではどうでしょう?下にあるのは、世界の記念貨幣です。発行の目的には、歴史的な節目をお祝いしたもの、環境保護を目的としたもの、人物を記念したものなどいろいろです。
その国の記念貨幣を見るとその国の文化や歴史が見えてきますよ。
日本で現在までに発行された記念貨幣一覧は、こちらの記念貨幣一覧をごらんください。
世界の記念貨幣〔歴史〕
ポルトガル・日本友好
450周年記念貨幣
200エスクード銀貨〔1993年〕
フランス革命200年
記念貨幣
100フラン金貨〔1987年〕
世界の記念貨幣〔カラーコイン/動植物〕
日本でも、初めてのカラーコインとして、2003年に第5回アジア冬季競技大会の開催を記念する千円銀貨幣が発行されました。世界でもカラーコインの特徴を生かした美しい貨幣が発行されています。
パラオ
環境保護記念カラーコイン
1ドル白銅貨
〔1993年〕
ナミビア共和国
ミスユニバース記念カラーコイン
10ドル銀貨
〔1995年〕
パプアニューギニア
極楽鳥
25キナ銀貨
〔1994年〕
世界の記念貨幣〔人物〕
ブラジル/2レアル銀貨
〔1995年〕
ブラジルの国民的英雄であったカーレーサー、故アイルトン・セナの肖像コインです。裏には、出走回数161回、ポールポジション獲得回数65回、優勝回数41回という彼のF1での戦歴が記してあります。
英国/ダイアナ妃追悼記念5ポンド金貨
〔1999年〕
1997年8月、世界中が深い悲しみに包まれたその死を悼んで、慈愛にあふれたプリンセスダイアナ追悼記念コインが、英国王立造幣局から発行されました。
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貝のつく漢字
では、次は漢字の勉強です。
みなさん、貝がつく漢字を思い浮かべてみましょう!
昔、中国では、貝を貨幣として使用していました。
それで、お金に関係する漢字には、貝という漢字がついているものがたくさんあるわけです。
いくつかご紹介してみましょう!
貧
〔分+貝〕
財貨が分散して、少ない、まずしいこと。
貨
〔化(=かわる)+貝〕
交換して他の品物にかわる貝。
財
〔才(=つみかさねる))+貝〕
積み重ねた金品。
資
〔次(=そろえる)+貝〕
財貨をそろえて用立てること。
貸
〔代(=かわる)+貝〕
金品の所有を肩がわりさせること。
その他にも貯、貢、責、費、贈、買などたくさんあります。
古代中国の貨幣
ここでは、造幣博物館3階に展示している、古代中国の貨幣を紹介します。
布幣
刀幣
周の時代〔BC1027~BC770〕から春秋・戦国時代〔BC770~BC221〕には、その時代に必需品だった農具、刃物などをかたどった布幣〔鋤をかたどった貨幣〕や刀幣などが使われるようになりました。
馬蹄銀
馬蹄銀は元の時代〔1127~1279年〕から大きな取引や貯蔵用に使われた銀の秤量貨幣です。
形が馬の蹄に似ていることから馬蹄銀と呼ばれています。
古代中国の貨幣〔新しい展示品〕
造幣博物館の新しい展示品をご紹介します。
垣字円銭
布幣、刀幣に続いて、春秋・戦国時代〔BC770~BC221〕に円形有孔の貨幣である「円銭〔環銭ともいう〕」が出現しました。円銭は、始め玉環あるいは紡車を模して造られたといわれ、鋳造地により重さ、厚さ、大きさが異なっています。
表面に文字があり、鋳造地または鋳造国を示しています。
魚幣
魚の形をかたどって造られたもので、有麟・無麟や骨付のものまで多種多様にあり、貨幣としてではなく、主に陵墓の副葬品として使用されたようです。
馨幣
古代の楽器の形をかたどったもので、貨幣としてではなく、主に陵墓の副葬品として使用されたようです。
造幣博物館では、世界の貨幣のほかにも、日本の貨幣の移り変わり〔日本の貨幣の歴史〕や貨幣の造り方〔コインくんの旅〕を学ぶことができます。
ぜひ、遊びに来てくださいね。
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くわしくは 造幣博物館≪見学のご案内≫