造幣局 : 「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット

いろんなかへいセット

無形文化遺産貨幣(むけいぶんかいさんかへい)セット

文化的(ぶんかてき)自然的(しぜんてき)遺産(いさん)保護(ほご)するための世界遺産条約(せかいいさんじょうやく)には(ふく)まれない、世界各国(せかいかっこく)存在(そんざい)する伝統的(でんとうてき)音楽(おんがく)舞踊(ぶよう)演劇(えんげき)工芸技術(こうげいぎじゅつ)といった無形(むけい)文化(ぶんか)保護(ほご)するため、無形文化遺産(むけいぶんかいさん)保護(ほご)(かん)する条約(じょうやく)(無形文化遺産保護条約(むけいぶんかいさんほごじょうやく))が平成(へいせい)18(ねん)(2006(ねん))4月(しがつ)発効(はっこう)しました。この条約(じょうやく)は、ユネスコにおいて「人類(じんるい)無形文化遺産(むけいぶんかいさん)代表的(だいひょうてき)一覧表(いちらんひょう)代表一覧表(だいひょういちらんひょう))」の作成(さくせい)(さだ)めています。

本条約(ほんじょうやく)発効以前(はっこういぜん)は、ユネスコの基準(きじゅん)()たす無形文化遺産(むけいぶんかいさん)は、「人類じんるい口承こうしょうおよ無形遺産むけいいさん傑作けっさく宣言せんげん」として保護(ほご)されており、日本(にっぽん)からは、「能楽(のうがく)」、「人形浄瑠璃文楽(にんぎょうじょうるりぶんらく)」「歌舞伎(かぶき)伝統的(でんとうてき)演技演出様式(えんぎえんしゅつようしき)によって上演(じょうえん)される歌舞伎(かぶき))」が傑作(けっさく)として保護(ほご)されていました。これらの傑作(けっさく)平成(へいせい)20(ねん)(2008(ねん))10(がつ)本条約(ほんじょうやく)代表的一覧表(だいひょうてきいちらんひょう)登録(とうろく)されました。

また、平成(へいせい)21(ねん)(2009(ねん))9(がつ)(おこな)われたユネスコ無形文化遺産保護条約(むけいぶんかいさんほごじょうやく)(かん)する(だい)回政府間委員会(かいせいふかんいいんかい)決定(けってい)により、日本(にっぽん)からの13(けん)(ふく)む76(けん)無形文化遺産(むけいぶんかいさん)一覧表(いちらんひょう)記載(きさい)されました。
その(あと)も、5(けん)無形文化遺産(むけいぶんかいさん)一覧表(いちらんひょう)記載(きさい)されました。

造幣局(ぞうへいきょく)では、これまでに「能楽(のうがく)」、「人形浄瑠璃文楽(にんぎょうじょうるりぶんらく)」「歌舞伎(かぶき)(およ)びユネスコ無形文化遺産保護条約(むけいぶんかいさんほごじょうやく)(かん)する(だい)回政府間委員会(かいせいふいいんかい)決定(けってい)により登録(とうろく)された13(けん)(※)の無形文化遺産(むけいぶんかいさん)登録(とうろく)記念(きねん)した貨幣(かへい)セットを販売(はんばい)しています。

(※)①雅楽(ががく)、②小千谷縮(おぢやちぢみ)越後上布(えちごじょうふ)、③石州半紙(せきしゅうばんし)、④日立風流物(ひたちふうりゅうもの)、⑤京都祇園祭(きょうとぎおんまつり)山鉾行事(やまぼこぎょうじ)、⑥甑島(こしきじま)のトシドン、⑦奥能登(おくのと)のあえのこと、⑧早池峰神楽(はやちねかぐら)、⑨秋保(あきう)田植踊(たうえおど)り、⑩チャッキラコ、⑪大日堂舞楽(だいにちどうぶがく)、⑫題目立(だいもくたて)、⑬アイヌ古式舞踊(こしきぶよう)

無形文化遺産貨幣(むけいぶんかいさんかへい)セットで紹介(しょうかい)している無形文化遺産(むけいぶんかいさん)以下(いか)のとおりです。

1.能楽のうがく

能楽のうがくは、ふえ小鼓こつづみ大鼓おおつづみ太鼓だいこ伴奏音楽ばんそうおんがくにのせ、うたって進行しんこうする音楽劇おんがくげきの「のう」と滑稽こっけいなセリフげきである「狂言きょうげん」の総称そうしょうであり、観阿弥かんあみ世阿弥ぜあみによって室町時代むろまちじだい大成たいせいされました。

両者りょうしゃは14世紀頃せいきごろからおな舞台ぶたい交互こうご上演じょうえんされるなど一体いったいとなって継承けいしょうされ発展はってんしました。極端きょくたん簡素かんそ表現形式ひょうげんけいしきによってひと感情かんじょう繊細せんさい表現ひょうげんするのうと、明朗めいろうなセリフによって庶民しょみん生活せいかつにみられるさまざまなわらいをえが狂言きょうげんは、のち人形浄瑠璃文楽にんぎょうじょうるりぶんらく歌舞伎かぶきにもおおきな影響えいきょうあたえたくに代表だいひょうする伝統芸能でんとうげいのうひとつです。

「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット 能楽
人類じんるい口承こうしょうおよ無形遺産むけいいさん傑作けっさく宣言せんげん貨幣かへいセット 能楽のうがく

2.人形浄瑠璃文楽にんぎょうじょうるりぶんらく

文楽ぶんらくとは、わがくに伝統的でんとうてき人形劇にんぎょうげきであり、世界せかいほこりうる高度こうど舞台芸術ぶたいげいじゅつです。

文楽ぶんらくというのはもともと、この人形劇にんぎょうげき上演じょうえんする劇場げきじょう名前なまえでしたが、のち芸能げいのうそのものをさすようになり、現在げんざいでは、正式せいしき名称めいしょうとして使つかわれています。
文楽ぶんらくがこのばれるようになったのは、大正たいしょうわりごろからで、それまでは、“あやつ浄瑠璃芝居じょうるりしばい”あるいは、“人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり”といいました。つまり、“浄瑠璃じょうるり”にあわせてえんじるあやつり、すなわち人形芝居にんぎょうしばいという意味いみです。

そして、文楽ぶんらく世界せかいほこれる芸術げいじゅつという理由りゆうも、“浄瑠璃じょうるり”の高度こうど戯曲ぎきょく音楽性おんがくせい独特どくとく人形操法にんぎょうそうほう 一体いったい人形にんぎょう三人さんにんがかりであやつる“三人遣さんにんつかい”の様式ようしきにあります。それにより、人形にんぎょう写実的しゃじつてきうごきが可能かのうとなり、浄瑠璃じょうるり一体いったいとなって舞台上ぶたいじょうたか芸術性げいじゅつせいしめします。

「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット 人形浄瑠璃文楽
人類じんるい口承こうしょうおよ無形遺産むけいいさん傑作けっさく宣言せんげん貨幣かへいセット 人形浄瑠璃文楽にんぎょうじょうるりぶんらく

3.歌舞伎かぶき

歌舞伎かぶき演劇えんげき舞踊ぶよう音楽おんがく要素ようそあわった日本独自にっぽんどくじ伝統芸能でんとうげいのうです。

およそ400年前ねんまえ出雲いづも阿国おくにによってはじめられ、歌舞伎かぶき若衆歌舞伎わかしゅかぶき野郎歌舞伎やろうかぶき現在げんざい形式けいしきとなり、すべてのやく男性だんせい俳優はいゆうによってえんじられ、女性役じょせいやく女形おやまとよばれる男性俳優だんせいはいゆうえんじます。

演劇的えんげきてき内容ないようとしては、歴史的事実れきしてきじじつから題材だいざいをとった時代物じだいものとその当時とうじ庶民しょみん生活せいかつ描写びょうしゃした世話物せわものなどにけられます。

「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」貨幣セット 歌舞伎
人類じんるい口承こうしょうおよ無形遺産むけいいさん傑作けっさく宣言せんげん貨幣かへいセット 歌舞伎かぶき

4.雅楽ががく

雅楽ががくは、わがくにふるくからつたわる「神楽かぐら」「東遊あずまあそび」などの音楽おんがくまい、6世紀以降せいきいこうおもとして中国大陸ちゅうごくたいりく朝鮮半島ちょうせんはんとう経由けいゆしてわがくににもたらされた外来がいらい音楽おんがくまい日本独自にっぽんどくじ変化へんかして整理せいりされた管弦かんげん舞楽ぶがく平安時代へいあんじだいつくられた「催馬楽さいばら」「朗詠ろうえい」とばれる声楽曲せいがくきょく総称そうしょうであり、なが宮中きゅうちゅう中心ちゅうしん伝承でんしょうされてきました。

宮内庁式部職楽部くないちょうしきぶしょくがくぶは、宮中きゅうちゅう儀式ぎしき饗宴きょうえん園遊会えんゆうかいなどの行事ぎょうじにおいて雅楽ががく演奏えんそうするほか、はるあき定期公演ていきこうえんをはじめ、国立劇場こくりつげきじょう地方ちほうでの公演こうえん雅楽ががく公開こうかいしています。

5. 小千谷縮おぢやちぢみ越後上布えしごじょうふ

新潟県にいがたけん魚沼地方うおぬまちほうとく塩沢しおざわ小千谷地区おぢやちく古来こらいより上質じょうしつ麻織物あさおりものさんし、江戸時代えどじだいには上布じょうふしょうして幕府ばくふへも上納じょうのうされ、帷子かたびらとして着用ちゃくようされました。この時代以降じだいいこうぬの原料げんりょうである苧麻ちょま会津地方あいづちほうさんする良質りょうしつのものが使用しようされ、また、それまでの平織ひらおり工夫くふうくわえたちぢみつくられるようになり、生地きじうすかるつく技術ぎじゅつ向上こうじょうがみられます。ゆき苧麻ちょま繊維せんい適度てきど湿気しっけをあたえ、また雪上せつじょうさらし漂白ひょうはく役立やくだなどという雪国ゆきぐに自然環境しぜんかんきょう風土ふうどとが生産せいさんおおきな条件じょうけんでした。

これらの技術ぎじゅつ雪国ゆきぐにとしてのこの地方ちほう文化ぶんか特質とくしつゆうするとともに、原料げんりょうから加工技術かこうぎじゅつ全般ぜんぱんにわたって純粋じゅんすい古法こほうつたえていて貴重きちょう存在そんざいです。

6. 石州半紙せきしゅうばんし

島根県(しまねけん)西部(せいぶ)石州(せきしゅう)地域(ちいき)では、10世紀(せいき)(はじ)めには(すで)製紙(せいし)(おこな)われ、江戸時代(えどじだい)には、石州(せきしゅう)()かれる半紙(はんし)という規格(きかく)(おお)きさ)の(かみ)が、大坂商人(おおさかしょうにん)たちの帳簿(ちょうぼ)用紙(ようし)として重用(ちょうよう)され、石州半紙(せきしゅうばんし)()(ひろ)まりました。もとは農家(のうか)副業(ふくぎょう)であったが、20世紀(せいき)後半(こうはん)技術者(ぎじゅつしゃ)次第(しだい)専業化(せんぎょうか)し、現在(げんざい)は、石州半紙技術者会会員(せきしゅうばんしぎじゅつしゃかいかいいん)とその3(けん)家族(かぞく)によって伝統技術(でんとうぎじゅつ)伝承(でんしょう)され、数名(すうめい)(わか)後継者(こうけいしゃ)技術(ぎじゅつ)(まな)んでいます。

7. 日立風流物ひたちふうりゅうもの

日立風流物ひたちふうりゅうものは、日立市(ひたちし)宮田地区(みやたちく)鎮守(ちんじゅ)である神峰神社(かみみねじんじゃ)祭礼(さいれい)東町(ひがしまち)北町(きたまち)本町(ほんまち)西町(にしまち)の4地区(ちく)人々(ひとびと)山車(だし)()して(おこな)われる行事(ぎょうじ)です。山車(だし)(たか)さ15メートル、(はば)3~8メートル、重量(じゅうりょう)5tという巨大(きょだい)なもので、5(そう)構造(こうぞう)屋形(やかた)()せています。この屋形(やかた)各層(かくそう)人形芝居(にんぎょうしばい)一場(いちじょう)ずつを(はい)して、「源平(げんぺい)盛衰記(せいすいき)」、「仮名手本忠臣蔵(かなてほんちゅうしんぐら)」などの人形芝居(にんぎょうしばい)(えん)じられるものです。屋形(やかた)左右(さゆう)展開(てんかい)して(えん)じられる人形芝居(にんぎょうしばい)人形(にんぎょう)早変(はやが)わりなどが(つな)操作(そうさ)によって連動(れんどう)して(えん)じられるなど、全体(ぜんたい)調和(ちょうわ)変化(へんか)のみられる興味深(きょうみぶか)祭礼(さいれい)です。

8. 京都祇園祭きょうとぎおんまつり山鉾行事やまほこぎょうじ

京都祇園祭(きょうとぎおんまつり)山鉾行事(やまほこぎょうじ)京都市(きょうとし)東山区(ひがしやまく)祇園(ぎおん)(まつ)られる八坂神社(やさかじんじゃ)(まつ)りに(おこな)われる行事(ぎょうじ)で、(なつ)発生(はっせい)しやすい疫病(えきびょう)()けることを祈願(きがん)して(おこな)われます。1,000(ねん)(ちか)(まえ)から(はじ)まったとされ、14世紀(せいき)から15世紀(せいき)には山形(やまがた)(まつ)(など)常緑樹(じょうりょくじゅ)()した()(やま)屋根(やね)(うえ)真木(まき)がそびえる(ほこ)(など)()(まつ)りとしての(かたち)(ととの)い、16世紀末(せいきまつ)(ごろ)には京都(きょうと)町衆(まちしゅう)(とみ)心意気(こころいき)(しめ)すように豪華絢爛(ごうかけんらん)織物(おりもの)などを(まく)として()け、(かざり)金具(かなぐ)()(もの)などにも()るようになりました。
この行事(ぎょうじ)巡行(じゅんこう)順番(じゅんばん)()めるくじ()りや(やま)(ほこ)()て、宵山(よいやま)、32()山鉾(やまほこ)による巡行(じゅんこう)など多彩(たさい)行事(ぎょうじ)(おこな)われ、それらの行事(ぎょうじ)町中(ちょうじゅう)()ばれる組織(そしき)によって運営(うんえい)されているなどの特色(とくしょく)()られる。()(くに)夏祭(なつまつ)りの発生(はっせい)変遷(へんせん)()(うえ)()かすことのできない祭礼(さいれい)です。

9. 甑島こしきじまのトシドン

甑島(こしきじま)のトシドンは、(ひがし)シナ(かい)()かぶ下甑島(しもこしきじま)(つた)わる来訪神(らいほうじん)行事(ぎょうじ)です。大晦日(おおみそか)(がつ)31(にち))の(よる)、トシドンと()ばれる(かみ)扮装(ふんそう)した男性(だんせい)たちが子供(こども)のいる家々(いえいえ)(おとず)れ、(わる)子供(こども)(いまし)めます。トシドンは、(なが)(はな)(おお)きな(くち)奇怪(きかい)(めん)(かぶ)り、藁蓑(わらみの)などを(まと)って(あらわ)れ、大声(おおごえ)子供(こども)(おど)かしたり、よい()になるよう(さと)したりし、最後(さいご)(とし)(もち)()ばれる(おお)きな(もち)子供(こども)(あた)えて()って()きます。(とし)(はじ)めや季節(きせつ)()わり()神々(かみがみ)(おとず)れて人々(ひとびと)祝福(しゅくふく)(あた)える、あるいは、神々(かみがみ)(おとず)れることで(とし)(あらた)まる、という日本人(にほんじん)民間信仰(みんかんしんこう)神観念(しんかんねん)(つた)える行事(ぎょうじ)です。

10. 奥能登おくのとのあえのこと

奥能登(おくのと)のあえのことは、(いね)生育(せいいく)豊作(ほうさく)約束(やくそく)してくれる()(かみ)(まつ)儀礼(ぎれい)毎年(まいとし)12(がつ)と2(がつ)(おこな)われます。収穫後(しゅうかくご)の12(がつ)は、()(かみ)()から(いえ)(むか)()れて、風呂(ふろ)(はい)れたり、食事(しょくじ)(くみ)したりして、収穫(しゅうかく)感謝(かんしゃ)します。そして耕作前(こうさくまえ)の2(がつ)になると、(ふたた)風呂(ふろ)(はい)れたり、食事(しょくじ)(きょう)したりして、()(かみ)(いえ)から()(おく)()して豊作(ほうさく)祈願(きがん)します。この儀礼(ぎれい)は、(いえ)主人(しゅじん)中心(ちゅうしん)となって()(おこな)い、()()えない()(かみ)があたかもそこに実在(じつざい)するかのようにふるまいます。稲作(いなさく)従事(じゅうじ)してきた日本人(にほんじん)基盤的生活(きばんてきせいかつ)特色(とくしょく)典型的(てんけいてき)(しめ)農耕儀礼(のうこうぎれい)です。

11. 早池峰神楽はやちねかぐら

花巻市(はなまきし)大迫町大迫(おおさこまちおおさこ)大償(おおつぐない)(だけ)の2地区(ちく)伝承(でんしょう)される神楽(かぐら)で、もと早池峰山(はやちねさん)霊山(れいざん)として信仰(しんこう)した山伏(やまぶし)によって(えん)じられました。明治(めいじ)以降(いこう)一般(いっぱん)人々(ひとびと)伝承(でんしょう)するようになり、現在(げんざい)では早池峰神社(はやちねじんじゃ)の8(がつ)(にち)祭礼(さいれい)などに(えん)じられます。
神楽(かぐら)は、まず一定(いってい)()められた演目(えんもく)(えん)じることになっており、これを(しき)(まい)といいます。(しき)(まい)には「鳥舞(とりまい)」「(おきな)(まい)」「三番叟(さんばそう)」「八幡(やはた)(まい)」「(やま)(かみ)(まい)」「岩戸開(いわとひらき)」の6(きょく)があります。(しき)(まい)(あと)は、神舞(かみまい)(あら)(まい)(ばん)楽舞(がくぶ)女舞(おんなまい)狂言(きょうげん)(えん)じられます。これらすべての(まい)最後(さいご)には、権現様(ごんげんさま)()ばれる獅子頭(ししがしら)による「権現舞(ごんげんまい)」が()われています。
早池峰神楽(はやちねかぐら)は、室町時代(むろまちじだい)(のう)大成(たいせい)する以前(いぜん)姿(すがた)をうかがわせるなど特色(とくしょく)があります。

12. 秋保あきう田植踊たうえおど

(とし)(はじ)めに(いね)豊作(ほうさく)(あらかじ)(いわ)うことによってその(とし)豊作(ほうさく)(ねが)芸能(げいのう)で、もとは小正月(こしょうがつ)(おこな)われていたが、現在(げんざい)湯元(ゆもと)馬場(ばば)長袋(ながふくろ)ともに社寺(しゃじ)祭礼(さいれい)()(おど)られています。
(おど)()は、道化役(どうけやく)口上(こうじょう)(やく)()ねた弥十郎(やんじゅうろう)(めい)(すず)ふり2(めい)、10(めい)前後(ぜんご)早乙女(さおとめ)で、(ふえ)太鼓(たいこ)囃子(はやし)にのせ、田植(たう)えの様子(ようす)(うつく)しく()()けた(おど)りを次々(つぎつぎ)(おど)ります。演目(えんもく)には「入羽(いれは)」「一本(いっぽん)そぞろき(一本(いっぽん)(おうぎ))」「(すず)田植(たうえ)」「二本(にほん)そぞろき(二本(にほん)(おうぎ))」「(ぜに)太鼓(だいこ)」「太鼓(たいこ)田植(たうえ)」などがあります。また余興(よきょう)として「春駒(はるこま)」「鎌倉踊(かまくらおどり)」など数曲(すうきょく)(おど)りが(つた)えられ、その一部(いちぶ)には江戸初期(えどしょき)歌舞伎踊(かぶきおどり)姿(すがた)をうかがわせます。

13. チャッキラコ

左義長(さぎちょう)(まい)」「初瀬踊(はつせ)」ともいわれる小正月(こしょうがつ)芸能(げいのう)です。三崎(みさき)仲崎(なかざき)花暮(はなぐれ)地区(ちく)伝承(でんしょう)されており、1(がつ)15(にち)三崎(みさき)海南神社(かいなんじんじゃ)で一(おど)りしたあと、町内(ちょうない)家々(いえいえ)をめぐって(おど)られます。
(おど)りには「はついせ」「チャッキラコ」「二本(にほん)()」「よささ(ぶし)」「鎌倉節(かまくらぶし)」「()(せま)()」の6つがあります。(おど)()少女(しょうじょ)(つと)め、女性(じょせい)(うた)にあわせ、()()姿(すがた)でそれぞれ(おうぎ)綾竹(あやだけ)(チャッキラコ)を()にして(おど)ります。
チャッキラコは、近世初頭(きんせいしょとう)流行(りゅうこう)した小歌踊(こうたおどり)をしのばせるなど特色(とくしょく)があります。

14. 大日堂舞楽だいにちどうぶがく

八幡平(はちまんだいら)大日堂(だいにちどう)正月(しょうがつ)()(えん)じられる芸能(げいのう)で、伝承(でんしょう)では、養老年間(ようろうねんかん)(717~24)に()から下向(げこう)した楽人(がくじん)によって(つた)えられた舞楽(ぶがく)がその起源(きげん)とされています。大里(おおさと)谷内(たにない)小豆沢(あずきさわ)長嶺(ながみね)の4集落(しゅうらく)がそれぞれ(こと)なる(まい)伝承(でんしょう)しており、能衆(のうしゅう)()ばれる人々(ひとびと)世襲(せしゅう)(まい)継承(けいしょう)しています。
集落(しゅうらく)能衆(のうしゅう)による「神子舞(みこまい)」と「神名手舞(かなてまい)」、小豆沢(あずきさわ)の「権現舞(ごんげんまい)」と「田楽舞(でんがくまい)」、大里(おおさと)の「駒舞(こままい)」「鳥舞(とりまい)」「工匠舞(こうしょうまい)」、長嶺(ながみね)の「烏遍舞(うへんまい)」、谷内(たにうち)の「五大尊舞(ごだいそんまい)」の9演目(えんもく)伝承(でんしょう)されており、仮面(かめん)をつけたり採物(とりもの)()つなどして(ふえ)太鼓(たいこ)囃子(はやし)()われています。
大日堂(だいにちどう)舞楽(ぶがく)は、(えん)()所作(しょさ)などに中世(ちゅうせい)芸能(げいのう)古風(こふう)さをうかがわせ、また、当地(とうち)独自(どくじ)変化(へんか)をした諸相(しょそう)をみせ、特色(とくしょく)があります。

15. 題目立だいもくたて

奈良県(ならけん)東北部(とうほくぶ)上深川(かみふかがわ)八柱神社(やはしらじんじゃ)秋祭(あきまつり)(10(がつ)(にち))において、(かぞ)え17(さい)青年(せいねん)たちを中心(ちゅうしん)(えん)じられる(かた)(もの)(げい)です。
厳島(いつくしま)」「大仏供養(だいぶつくよう)」「石橋山(いしばしやま)」の三番(さんばん)伝承(でんしょう)されています。若者達(わかものたち)本殿(ほんでん)(した)舞台(ぶたい)()(なら)び、台詞(せりふ)順番(じゅんばん)役名(やくめい)()げられると名乗(なの)りを()げ、(つづ)けて会話体(かいわたい)につづられた(なが)物語(ものがたり)詞章(ししょう)(うた)うように(かた)り、物語(ものがたり)登場人物(とうじょうじんぶつ)一人一役(ひとりひとやく)(かた)ります。(かた)りの最後(さいご)には「フショ(まい)」が()われます。演者(えんじゃ)一人(ひとり)(おうぎ)をかかげ、足踏(あしぶ)(つよ)()います。
題目立(だいもくたて)は、類例(るいれい)(すく)ない(かた)(もの)芸能(げいのう)であり、中世(ちゅうせい)芸能(げいのう)姿(すがた)をうかがわせるなど特色(とくしょく)があります。

16. アイヌ古式舞踊こしきぶよう

北海道(ほっかいどう)居住(きょじゅう)しているアイヌの人々(ひとびと)によって伝承(でんしょう)されている(うた)(おど)りで、アイヌの主要(しゅよう)(まつ)りや家庭(かてい)での行事(ぎょうじ)などに(おど)られます。
(おど)りにあわせて(うた)われる(うた)(おど)りを「リムセ」といい、(すわ)って(うた)われる(うた)を「ウポポ」といいます。(おど)りには、祭祀的性格(さいしてきせいかく)(つよ)い「(つるぎ)(まい)」「(ゆみ)(まい)」のような儀式舞踊(ぎしきぶよう)、「(つる)(まい)」「バッタの(まい)」「(きつね)(まい)」のような模擬舞踊(もぎぶよう)、「棒踊(ぼうおど)り」「(ぼん)とり(おど)り」「馬追(うまお)(おど)り」などの娯楽舞踊(ごらくぶよう)、さらには「色男(いろおとこ)(まい)」のような即興性(そっきょうせい)加味(かみ)した舞踊(ぶよう)などがあります。
アイヌ古式舞踊(こしきぶよう)は、アイヌ独自(どくじ)文化(ぶんか)()ざしている(うた)(おど)りで、芸能(げいのう)生活(せいかつ)密接不離(みっせつふり)(むす)びついているところに特色(とくしょく)があります。

無形文化遺産貨幣セット

無形文化遺産貨幣(むけいぶんかいさんかへい)セット(2009年登録版(ねんとうろくばん)
(この貨幣(かへい)セットは、4.雅楽(ががく)から16.アイヌ古式舞踊(こしきぶよう)までの無形文化遺産(むけいぶんかいさん)紹介(しょうかい)しています。)

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