造幣博物館における展示室の一部リニューアルについて(2023年2月24日)
造幣博物館は、造幣局の歴史や現在の事業内容について分かりやすくご紹介するとともに、大判、小判などの古銭をはじめ国内外の貨幣、勲章、金属工芸品など約4,000点を展示している博物館です。
このほど、造幣博物館では、新しい500円貨幣の発行等をうけ、館内展示の一部について以下のとおりリニューアルを行いました。
リニューアル後の新しい展示は令和5年3月1日(水曜日)から公開を開始します。この機会に、ぜひ皆様に足をお運びいただければ幸いです。
- 世界最高水準の偽造防止技術を施した新しい500円貨幣の製造工程のご紹介(更新)
- 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会入賞メダル展示(新設)
- 略小勲章展示(新設)
- その他(更新)
2階の貨幣製造工程紹介コーナーに新たに大型モニター3台を設置し、令和3年11月1日より発行が開始された500円バイカラー・クラッド貨幣が完成するまでの様子を動画でご紹介します。これまでと同様、製造工程の各段階の現物なども展示しており、金属の塊(かたまり)が貨幣の姿になっていくまでをご覧いただくことができます。
造幣博物館では、これまでも東京オリンピック競技大会(昭和39年)、札幌オリンピック冬季競技大会(昭和47年)、長野オリンピック冬季競技大会(平成10年)及び長野パラリンピック冬季競技大会(同)の入賞メダルを展示していましたが、このたびのリニューアルにより、新たに東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(令和3年)の入賞メダル全点についての展示コーナーを設けます。
造幣局がその製造に関わった貴重な入賞メダルをぜひご覧いただければと思います。
略小勲章とは、略綬略章着用規程(内閣府告示)で定められたもので、勲章と同様の形状と彩色を有する純銀製の小型勲章(ミニチュア)であり、勲章を授与された者に限り、当該勲章に代えて、左胸に着用することができるものです。
造幣博物館では、これまでわが国の勲章や褒章について全種類の展示を行っていましたが、このたびのリニューアルにより新たに略小勲章全種類の展示を設けます。普段目にする機会の少ないこれらの品々をぜひ造幣博物館にてご覧ください。
※ 勲章、褒章及び略小勲章については写真・動画の撮影をご遠慮いただいています。
2階記念撮影コーナーに設置されていた貨幣の大型模型について、従来の500円貨幣のものから、新しい500円貨幣のものに更新しました。
また、博物館屋外に展示している造幣局創業期の貨幣プレス機(2台)について、令和3年8月に一般社団法人日本機械学会より「機械遺産」に認定されたことなどをうけて、説明銘板等の更新を行いました。