造幣博物館 明治150年記念特別展 〜明治期の造幣局〜 【シリーズⅣ期】 旅する外国人 ウィリアム・ガウランド(2018年9月18日)
平成30(2018)年は明治元(1868)年から起算して満150年に当たります。「明治150年」関連施策を推進する政府の取組の一つとして、造幣博物館では平成30年1月から年間4期に分けて、「明治期の造幣局」をシリーズ・テーマとして記念特別展を開催しております。
今回、シリーズⅣ期として「旅する外国人 ウィリアム・ガウランド」をテーマに、造幣局で働いていたお雇い外国人であるガウランドに関する展示を行います。造幣局との間で交わされた契約書や給与に関する記録に加えて、日本各地で古墳の調査を行ったことが分かる史料、明治19年の岡山調査旅行で、盗難被害に遭った時の報告書についても展示する予定です。これらの史料から外国人の国内旅行が珍しかった明治時代に、日本各地を旅して回ったガウランドの姿を知っていただけたら幸いです。
特別展の概要は以下のとおりです。
開催期間
平成30年9月22日(土曜日)から12月28日(金曜日)まで
(ただし、博物館メンテナンス等のため休館する場合があります。)
開催時間
午前9時から午後4時45分(ただし、入館は午後4時まで)
開催場所
造幣博物館(入館料無料)
住所:大阪市北区天満1-1-79
電話:06-6351-8509(直通)
主催
独立行政法人造幣局
主な展示内容
〔第Ⅳ期のテーマに関する展示(主なもの)〕
〇 ガウランドの造幣局での仕事に関する展示
・「ガウランド造幣局契約書」(明治8年2月1日に造幣局とガウランドとの間で交わされた契約書)
・「明治六年一月ヨリ 雑書留」(ガウランドの給与に関する記録)
〇 ガウランドの国内調査旅行に関する展示
・「自明治十五年七月 至仝十六年六月 局内外国人往復書」
(ガウランドが国内旅行に使用した旅行免状の申請書)
・「明治十九年 至仝二十年三月 局中外国人往復書」
(ガウランドが明治18年10月に岡山県で盗難被害に遭った時の報告書)
・「明治十三年十二月 諸書類」
(ガウランドが明治十三年十二月に学術調査のため岡山県に行った記録。
大阪からの順路や、人力車の使用について確認している)
〔第Ⅰ~Ⅳ期開催中の常設展示〕
〇 明治期に製造した貨幣
・加納夏雄の貨幣図案、試作貨幣
・新貨条例に基づく貨幣
20円金貨、10円金貨、5円金貨、2円金貨、1円金貨、
1円銀貨、貿易銀、50銭銀貨、20銭銀貨、10銭銀貨 など
・貨幣法に基づく貨幣
20円金貨、10円金貨、5円金貨、50銭銀貨 など
〇 明治期に製造した記章、章牌
・大日本帝国憲法発布記念章、明治天皇大婚25年祝典之章、
皇太后陛下造幣局臨御記念牌、内国勧業博覧会龍紋賞牌、
渋沢栄一肖像牌、井上馨肖像牌、松方正義肖像牌 など
期間中のイベント
① 館内ガイドツアー
② 学芸員による特別展展示品解説
③ 拓本体験
④ 鋳造体験
⑤ 缶バッジ製作
⑥ クイズラリー
各イベントの詳細につきましては、明治150年記念特別展【シリーズⅣ期】のポスター及び各種イベントのご案内[PDF]をご覧ください。