「造幣博物館の新しいコレクションを更新しました⑦」(2025年8月5日)
みなさん、こんにちは。
造幣博物館3階「新しいコレクション」コーナーの更新情報をお伝えいたします。
今回の展示替えでは、フランス造幣局が製造した記念貨幣を紹介しています。

こちらは、展示ケース内の様子です。
写真中央より少し下側に展示している、貨幣が付いたカード状のものは、ルーヴル美術館初代館長が没後300年となることから発行された記念貨幣です。
カードにはそれぞれ「アモールのキスで目覚めるプシュケ」「サモトラケのニケ」「ミロのヴィーナス」「モナ・リザ」の作品がデザインされています。
なかでも「モナ・リザ」は、目元がアップになっているため、貨幣をじっくり見ていると、モナ・リザと見つめ合っているような気持ちになれます。
また、ジュール・ヴェルヌ没後120年を記念して発行された貨幣も展示しています。

フランスのナントに生まれ、多くのSF小説を執筆したことにちなみ、貨幣には彼の作品である『海底二万里』や『地底旅行』、『八十日間世界一周』などに登場する人物や風景が描かれています。
他にも、ツール・ド・フランスやノートルダム大聖堂の再建をテーマとしたもの、フランス造幣局とアメリカ造幣局の彫刻師がコラボした記念貨幣も展示しています。
文学、芸術、建築、スポーツなど色々な面からフランス文化に触れることで、フランス旅行に行ったような気分を味わっていただければ幸いです。