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特別展「造幣局と戦争Ⅰ」が始まりました! (2024年11月22日)

造幣博物館で2024年11月16日(土曜日)から、特別展「造幣局と戦争Ⅰ-貨幣の製造と勲章づくり-」が始まりました。

来年、令和7(2025)年が、太平洋戦争が終結して80年目を迎えることから、造幣博物館では、「造幣局と戦争」と題して、戦時下の造幣局について紹介する特別展を二期に渡って開催することとしました。

今回の特別展は、そのⅠ期目として、「貨幣の製造と勲章づくり」をテーマに、昭和初期から昭和20(1945)年にかけて製造された貨幣や、同時期に造幣局が製造していた外国の貨幣などを展示しています。さらに、昭和初期に本格的な製造が始まり、戦時下に数多く製造された勲章も展示し、当時の歴史と造幣局を振り返る内容になっています。

特別展会場の様子

特別展会場には、昨年、京都市内で発見された陶貨幣も展示しています。陶貨幣とは、貨幣の材料となる金属の調達が難しくなった昭和20(1945)年に造られた貨幣です。粘土と長石を主原料とし、京都市、愛知県瀬戸市、佐賀県有田町の3か所で製造されました。
日本国内で流通させるのに十分な量が造られなかったことから、発行を見合わせているうちに終戦を迎え、これまで造ったものは、すべて粉砕し破棄された、と記録されていましたが、昨年、京都市内で発見され、今年の9月に造幣局に引き渡されました。

陶貨幣展示の様子

陶貨幣が入っている袋には、「空袋要返却」と記されており、貨幣を納品した後、袋を造幣局に返却することが求められていたことが分かります。陶貨幣だけではなく、この袋も、当時の様子を伝える貴重な資料です。

展示ケースには、当時の仕事風景をうつした写真パネルも展示しています。昔の造幣局の様子も知ることができる展示になっていますので、こちらの点にも注目して見学してくださいね。

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