特別展が始まりました! (2024年7月25日)
造幣博物館では、2024年7月20日(土曜日)から、特別展「コインの世界につれてって!」が始まりました。
特別展会場の入り口は、このようになっています。
特別展のポスターにも登場している、「白銀桜子(しろがねさくらこ)」さんが目印です。
今回の特別展では、お守りやおまじないに使ったコインや、持っていると幸せになれるコインなど、様々な目的で使われたコインを展示しています。また、コインのトリビアや、世界各国の現行流通貨幣の紹介もしています。
展示会場には、100年前に造られたコインを紹介しているコーナーもあります。 今から100年前の大正13(1924)年は、第一次世界大戦後の恐慌や、前年に発生した関東大震災の影響で、日本国内での貨幣需要が激減した年でした。造幣局にとって厳しい状況となっていた100年前、世界各地ではどのようなコインが造られていたのか、というテーマで作った展示です。
アメリカやイタリア、インド、エジプトなど、日本を含めた16か国のコインを紹介しており、中でもアメリカのコインは、白頭鷲の足元に「PEACE」の文字が刻まれている、大変珍しい1ドル銀貨となっています。
この1ドル銀貨は、第一次世界大戦の終結と、それに続く繁栄の時代を記念し、アメリカが平和になったことを象徴する意味を込めて製造された「ピースダラー」と呼ばれるコインです。1921年~1928年と、1934年~1935年の間に製造されたもので、「PEACE」の部分を拡大した写真と並べて展示していますので、ここにも注目して見てみてくださいね。
展示しているコインはすべて、造幣博物館の収蔵庫で大切に保管されていたものです。今回の特別展を通して、今まで知らなかったコインの魅力を知っていただき、皆さまを奥深いコインの世界にお連れしたいと思います。