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特別展の見どころ紹介 ②(2022年8月26日)

「江戸時代の貨幣展」では、貨幣だけでなく、絵巻物も2点展示しています。

「金吹方之図(かねふきかたのず)」というタイトルが付けられた絵巻物で、金座での貨幣製造風景を描いたものです。

展示しているのは、完成した小判から傷があるものを選別している場面と、極印を打つ作業を行っている場面です。

傷がある小判を選別している場面では、床に置いた小判を真剣な表情で確認している2名の職人が描かれています。

(写真)傷がある小判を選別する2名の職人の写真

1枚1枚確認し、もし傷が見つかった場合は、炉火で焼いて軟らかくして金づちで打ち延ばし、修理を行います。


極印を打つ場面では、大勢の職人が金づちを持って作業をしている様子が描かれています。

(写真)大勢の職人が金づちで極印を打つ場面の写真

極印とは、品質を証明するために貨幣に刻まれた印のことを指します。
金座で造られた貨幣には、額面や桐の紋様の他、金座を運営する後藤家当主の名前である「光次」の文字と花押も刻まれました。

金座で働く人たちの様子を鮮やかな色使いで描いたこの絵巻は、普段は博物館の収蔵庫で保管している史料です。
見られるのは、特別展の期間だけ!
この機会に、多くの方々に見ていただきたいと思います。

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