貨幣の製造工程
1. 溶解
銅・ニッケルなどの貨幣材料を電気炉で溶かし、連続鋳造装置で鋳塊をつくります。
2. 熱間圧延・冷間圧延
鋳塊を均熱炉で加熱し、鋳塊が延びやすい高温の間に所定の厚さに圧延します。(熱間圧延)
常温で粗圧延、仕上圧延と貨幣の厚みにまで仕上げて巻き取ります。(冷間圧延)
3. 圧穿(あっせん)
貨幣の厚みに仕上がった圧延板を貨幣の形に打ち抜きます。造幣局ではこれを円形(えんぎょう)と呼んでいます。
4. 圧縁
貨幣の模様を出しやすくするため、円形の周囲に縁をつけます。圧縁の後、この円形を加熱してやわらかくします。
5. 圧印・検査
表・裏の模様、ギザを同時につけた後、貨幣の模様を検査し、キズのある貨幣など不合格品を除きます。
6. 計数・袋詰め
合格した貨幣は厳重に計数し、袋詰めします。