せかいいさん・かへいセット

⑬ 知床しれとこ

知床しれとこはアイヌで「シリエトク」といい、てを意味いみします。半島はんとう中央ちゅうおうには羅臼岳らうすだけをはじめとする急峻きゅうしゅん山々やまやまがつらなり、原生的げんせいてき姿すがたのこもり清流せいりゅうがあります。ここにはオオワシやオジロワシ、シマフクロウなどの国際的こくさいてきにも希少きしょう鳥類ちょうるい、ヒグマやエゾシカなど、おおくの野生生物やせいせいぶつ生息せいそくしています。
知床周辺しれとこしゅうへん海域かいいき北半球きたはんきゅうもっと低緯度ていいど位置いちする季節海氷域きせつかいひょういきであり、海氷かいひょうがもたらすプランクトンとうをえさとする魚類ぎょるいあつまり、さらにそれらをもとめてトドやアザラシなどの海棲哺乳類かいせいほにゅうるいおとずれます。
きびしいふゆわりゆきがとけだすはるからなつにかけての知床しれとこでは、知床半島しれとこはんとうにのみに生育せいいくするシレトコスミレをはじめ、いろとりどりの高山植物こうざんしょくぶつることができます。
知床しれとこは、海洋生態系かいようせいたいけいと、陸上生態系りくじょうせいたいけい連続れんぞくすることによって、多種多様たしゅたよう動植物どうしょくぶつ共存きょうぞんする、原生的げんせいてき自然しぜんんだ地域ちいきです。

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